溶融炉に於けるエマルジョン燃焼の技術

内部混合バーナー(特許取得)

界面活性剤(乳化剤)を混入することのない、最新式の水と油を混合したエマルジョン燃焼方式を開発し、これにより完全燃焼と効率の良い燃料の使用と温度上昇によりこれまでの多くの問題を解決し、低コスト化にも成功しました。

エマルジョン燃料とは

  • 燃料油分に一定割合の水を混ぜる
  • 油の中に微細な水粒子がほぼ均一に分散している状態の燃料

エマルジョン燃焼の利点

エマルジョン燃料の使用燃料のオイル中に含まれる油中水滴が燃焼室(炉)内の高温中で水蒸気爆発することにより、オイルが微細に細分化されて飛散するので空気中の酸素との反応が良くなり、燃料が完全燃焼します。さらに高温域では燃焼室(炉)内での水の分解が予想されており、発生した酸素により燃焼用空気量を低減することや、水素と酸素の再結合により差異らに高い発熱量を得ることができる可能性があります。

メリット1

使用燃料を完全燃焼させることができる

メリット2

燃焼室(炉)内への空気量とオフガス量を低減できる

メリット5

CO2の排出量を低減できる

メリット8

廃油やバイオ燃料を燃料として利用できる

弊社の開発したバーナーについて

界面活性剤(乳化剤)を混入することなく燃料と水をバーナーの内部で混合することにより、お互いの分子活動を促進。燃焼しやすい状態にして水の気体化を早めることで、温度の上昇に比例して水と油のエマルジョン化が促進されます。その結果、外部でのエマルジョン燃焼とは全く異なったエマルジョン化が出来ます。 これにより、酸素と燃料の持つ分子活動を活発化させ、完全燃焼を促進・炭素の発生を抑えることが可能になりました。

上記の条件の下、完全燃焼と効率の良い燃料の使用と温度上昇を高めたのが、現在の溶融炉「NK-1000」に使用されている内部混合型バーナーです。

世界的に化石燃料が減少している状況に於いて、燃料価格が安定しないことは、社会的不安要素となっており、限りあるエネルギーの有効活用が必要とされております。
水と油を混合し燃焼させることは、以前から様々な研究開発がされてきました。ロケット、ジェット等の燃料に於いても油の中に水を含むことにより、水が爆発促進剤の要因となる現象について研究されてきましたが、乳化剤を使用せずに水と油を混合し安定させることは難しく、乳化剤は燃焼後に必要の無い物質を作り出してしまう等の問題がありました。
当然、乳化剤を添加した場合、乳化剤に対する費用が別途かかるわけですから、燃料費の問題も無視できません。 乳化剤を使用せずとも通常燃焼より温度を10~20%上昇させられれば、乳化剤とその分の燃料の消費量をおさえることができます。

全ての燃焼に於いて同様の効果をあげた場合、膨大な化石燃料が備蓄できるだけでなく、その燃料費の削減額は、膨大な数字になることでしょう。燃料費の削減という節約の成果は、いろいろな物を生産する過程に於いて販売される価格に反映され、製品価格の値下げが期待できます。
この様な社会の必要性に応えるべく開発されたのが、弊社のエマルジョン燃焼方式です。
弊社は、乳化剤を使用せず水と油を機械的に混合し、安定させる独自のエマルジョン燃焼方式を成功させ、特許を取得しております。化石燃料の100%の完全燃焼を目指し、完全燃焼により不純物を含まないクリーンなCO2を排出する環境にやさしい省エネを実現します。